調査。
アンケート調査、動向調査、。
調査というと、調査官がでてきて取調べでもしそうな雰囲気の言葉ですが、今回は橋の痛み具合の調査の話です。
国道や県道にかかる橋は橋の持ち主によって定期的に点検されています。
橋の持ち主とは国や都道府県、市町村、高速道路会社、鉄道会社などです。
今の日本、公共の道路にかかる橋はいったいいくつあるのでしょう。
すみませんが私はその数を知りません。
きっと想像を絶する数になることと思います。
私たちの先祖がこつこつと築き上げてきたこのみんなの財産を大切に使わなければならないということは誰も疑わないでしょう。
でも、その点検といったら大変な仕事の量だろうなということもまた誰しも簡単に想像されると思います。
橋は大まかに言ってコンクリートの橋と鉄の橋があります。
町の中のコンクリートの高架橋
とある県境にある川に掛かるコンクリートの橋
川に掛かる鉄でできた橋
鉄でできた高架橋
コンクリートの橋には鉄筋が入っています。
その鉄筋がコンクリートと一緒に橋を支えているのですから、橋にとってはそれは筋肉であり、骨でもある大切な一部分です。
この鉄筋が痛んでいては橋自体も健康ではいられません。
でも鉄筋はコンクリートの中にありますから普段は見えないわけで、
なので点検はまず橋の外観から調査します。
ひび割れはないか。
鉄筋のさびは出ていないか。
コンクリートは剥がれ落ちていないか。
などなどです。
点検の結果をまとめて橋の状態を診断し、対症療法を決定します。
最近はライフサイクルコスト(将来の維持管理に掛かる費用)まで含めた費用対効果が非常に注目されていますので、対症療法の決定まではなかなか難しい過程があると思います。
車で言えば、修理すれば20万円掛かるけど、あと半年で車検なんてことになったらどうする???
お金さえ余裕があれば買い換えようかどうしようか?迷うといったところでしょうか。
ん?
橋の架け替えなんてなったら車を買い替えることの比べようないくらいお金が掛かりますから決して同じとは言えませんね。
次回は今回工事する橋の実際の様子を書きたいと思います。