道路工事では道路の施設に工事で傷をつけないことに注意を払わなくてはなりません。
今回、この工事では高所作業車に接触防止の棒、"おじゃまんぼう"を取り付けました。
この黄色い棒がそうです。
この棒はゴムひもでぶら下げてあり、一番上には鈴が付いています。
手で押さえれば縮み、離せば戻ります。
そのとき鈴がなって運転者に当っていることを知らせるようにと思って作りました。
棒の下にはゴムひもと警戒用のピンクのリボン、反射テープをつけました。
ところが、夜になって作業をしてみると、棒がすごく邪魔。
道路施設には当らないのですが、作業するのにもすごく邪魔になりました。
そこで、次の日すぐに棒を短くしました。
短くしても本来の役目は十分果たせます。
また、アームも接触する可能性があるので、その先端にも反射テープを張りました。
ここです。
夜になって作業中に確認すると、よく光って大変わかりやすい。
監視人が作業車のしたにいるので、もし接触しそうになったら運転者にすぐ知らせるというルールを作って作業を行いました。
実はおじゃまんぼうがあまりにも邪魔になったので、他の方法も考えてみました。
どうしたかというと作業台の手すりと柱にクッション材を取り付けてみました。
作業台の移動スピードはかなり遅いので、接触してもクッション材があれば傷がつかないのではないかという考えです。
クッション材をつけたあとに落下物防止用のネットを取り付けてあります。
さらに、反射材も取り付けました。
この赤い部分が反射材です。
こちらはかなりシンプルな形にできました。
かなり、動きが取りやすくなったと思います。
かといってそんなにスピードが変わるわけではありませんが、だいぶ作業しやすくなったと思います。
この道具が功を奏したかどうかはわかりませんが、結果的に接触事故はありませんでした。
しかし、いろいろ道具を作っては試してみましたが率直なところ、これといった決め手はないように思いました。
結局は作業者本人が、こころに余裕と緊張感をもって作業できるかどうかが、一番大切なのではないかと思います。
道具をいろいろ試してみたので、現場全体の安全に対する意識の向上には非常に役立ったと思います。
しかし、道具は使い方を守らなければ役には立たず、やはり最後は人の意識が安全作業の決め手になるのではないでしょうか。
これが一番むずかしいですね。
そのためにはまず机の上で考えているばかりでなく、現場に出て作業員ともっと話しをしたほうが、現場の安全につながるのではないかな、そう思いました。